HUSH

ハッシュ

ハッシュ HUSH

時代の終わり

インテル

ハッシュは、ポー政権の粛正から逃れるために亡命した、ハダンヤン国家安全保障省の元サイバーテロリスト。人身売買業者や臓器密売業者など、ダークウェブに巣食う連中相手のサイバーセキュリティを仕事にしてきた。

ハダンヤンの独裁者ジン・ポーの遠い甥であるハッシュは、才能や経験を買われたというよりも、偉大なる指導者との親戚関係で採用された。しかし、訓練中にサイバーテロリストとして有望であることを認められ、ハダンヤン政権内部に混乱をもたらす専門部隊の責任者となった。ハッシュのおかげで、大勢の反体制派や反乱因子が特定され、処刑された。しかし、やがて偉大なる指導者はハッシュの能力を「手に余る」と考えるようになり、彼の名を粛清名簿に載せた。予定された粛清の前夜に、ハッシュはなんとか国を抜け出した。

約5年前、ハッシュは新しい事業を始め、反企業ハクティビストのふりをして若いハッカー集団を採用した。ハッカーたちに作業中のコードを知られないように、巧妙に作業を分割した。しかし、ハッシュの弟子で最も有望な学生であったオリヴィア・ホールは、真実を知る。闇市場の臓器売買業者の足跡を隠す手伝いをしていたのだ。ハッシュに詰め寄ると、オリヴィアは危うく殺されそうになった。なんとか逃げ出して以来、彼女はハッシュに復讐する機会を伺っていた。

オリヴィアが脱出したすぐ後に、ハッシュはICAから誘いを受ける。畑違いだが、彼と同じように明確なビジョンを持つ、イモジェン・ロイス（アーキビスト）と共に、新しいデータストレージとアナリスト施設を立ち上げるよう指示される。ICAは契約の一環として、研究開発という名目で、ICA用のプロジェクトを開発する時間と資金の両方を提供した。そして、競い合えば一層力を発揮するだろうというICAの思惑通り、2人は激しく争うことになった。

ハッシュは現在、これまでで最も革新的な発明に取り組んでいる。ICAが繁栄し続けるには、他の事業分野にも拡大する必要があると予見している。ハイテク兵器の開発により、これからの大物ターゲットの排除は、毒針や小型爆弾を装備した超小型ドローンを操作するティーンエイジャーが実行するようになる。

将来は、決定権を持つものが真の権力を握ることになる。アーキビストのプロジェクトはICAに5～10年の繁栄をもたらすかもしれないが、ハッシュのプロジェクトは、今後数十年にわたってICAを業界の先駆者、そしてリーダーにするだろう。

ハッシュは、ICAに「決定操作」を売らせたいと思っている。ターゲットの信念に悟られることなく密かに影響を与え、操り人形にするというものである。