VITALY REZNIKOV

ヴィタリ・レズニコフ

ヴィタリ・レズニコフ VITALY REZNIKOV

罪と罰

インテル

冷戦の炎が収まりつつある時代で育ったヴィタリ・レズニコフは、元KGB諜報員であり、祖国にいる外国籍スパイの捜索に従事していた。ソビエト連邦のほとんどの地を旅し、あちこちで友人や敵を作っていたようだ。レズニコフはソ連と東側諸国の崩壊後、KGBの高官の命を救うことになる。その高官は彼にその後の生活とロシア連邦保安庁での高い地位を約束した。

レズニコフは仕事を通じて、シベリアで複数の廃墟を見つけた。冷戦時代に使われていた囚人キャンプであった。成長する世界経済の中でどうにか独自性を確立しようとしたレズニコフは、経済制度の裏から手を回し自身が発見した7つの施設の内、3つを運営する権利を確保した。

その後9年間に渡って、レズニコフは旧囚人キャンプを実用的な刑務所に再建し、国内でも特に物議を醸す囚人を収監するまでに至った。次第にペルミ14のキャンプの1つから悪評や行方不明者、汚職といった報告が増え始め、レズニコフ刑務所長は十分な金さえ払えば地位の高い囚人を釈放するという噂が後を絶たなくなった。

今や国際連合人権理事会による調査が行われても不思議はない状況となり、レズニコフは最後の計画を実行することにした。ロシアン・マフィアの幹部、ローマン・カブコから数百万ドルの賄賂を受け取り、彼の釈放を援助するつもりだ。