YUKI YAMAZAKI
ユキ・ヤマザキ
逆位
インテル
ユキ・ヤマザキは東京の敏腕法廷弁護士だが、裏の顔はプロヴィデンスのエージェントだ。
大阪育ちで、父親は地元の暴力団組長である。2002年、我々によりマサヒロ・ハヤモトが暗殺されると、組織内に権力の空白が生じた。その結果引き起こされた抗争で、兄と恋人を失っている。娘の安全を不安視した両親によって、アメリカに住む親戚の家に預けられた彼女はUCLAで法律を学んだ。修士を取るべく日本に帰国した彼女は東京に移り住み、暴力団が運営する不動産会社の顧問弁護士として働き始めた。
しかし、下っ端のヤクザだったいとこが拳銃の密輸で逮捕されると、再び組織犯罪の世界に足を踏み入れ、相手を手玉に取る優れた能力をいかんなく発揮した。水面下での交渉や司法取引を得意とし、時には大胆な恐喝を駆使することで、瞬く間にヤクザ界で欠かせない存在となる。
そして彼女の名を世間に知らしめる事件が起きる。警視庁は1年にも及ぶおとり捜査が実り、5人もの暴力団幹部を拘束した。ヤマザキは弁護団のリーダーに抜擢され、法廷で見せる容赦ない強引な手法や相手をさげすむ態度で、たちまち世間の注目を集めた。メディアは、すぐさまそれをアメリカでの生活が原因であると分析した。裁判が進むにつれ、クライアントに対する不利な証拠が増えていったが、彼女は動揺したり、諦めるそぶりは一切見せなかった。鋭く参考人の証言を突き崩し、証拠の矛盾を指摘して、反論の根拠となる独自の証拠を突きつけた。
3人の重要参考人が証言に現れなかったことで、世間の注目は最高潮に達した。陪審員の買収や拘束当時の状況でウソの証言をするよう警官にワイロが渡されたというウワサが流れ、その目に余る行為に、裁判の打ち切りが決まった。5人の幹部に対する起訴は取り下げられ、ユキ・ヤマザキは大金と強大な権力を手に入れた。
その後数年の間、彼女の弁護団は東京の犯罪組織が絡む、ほぼすべての裁判で無罪を勝ち取った。ユキ・ヤマザキがいつ、どんな経緯でプロヴィデンスに加わったかは定かでないが、最近減少傾向にある彼女の出廷回数を見る限り、ここ1、2年といったところだろう。
ヤマザキは、コロラドにいる人質と同じチームに所属しているとみられる。伝令部隊のようなもので、プロヴィデンスの謎に包まれた上層部と各国に展開するエージェントの連絡役だ。影のクライアントの情報によると、彼らはヘラルドと呼ばれている。
プロヴィデンス内で、彼らがどれだけの地位にいるのかは不明だが、現状それは大した問題ではない。ヤマザキは現在、手術を終えたエリック・ソーダースから重要な情報を入手するため、ガマ私設病院にいる。ICAの機密ファイルが犯罪者の手に渡ることだけは、何としても阻止しなければならない。
武装/非武装
非武装
メモ
インテルに記載のあるマサヒロ・ハヤモトは、過去作「Hitman2: Silent Assassin」に登場します。
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