SULLY BOWDEN

サリー・ボウデン

サリー・ボウデン SULLY BOWDEN

レイジ

インテル

ニューヨークのブルーカラー家族の一人息子として、ボウデンは甘やかされて育ったが、結局は生まれ持っての悪人だったのだろう。過保護な両親は幼少期のボウデンが何をしても許し、彼の味方をした。

しかし、両親が離婚をしてすべては崩れ去った。その事で生じる欲求不満を同級生たちに暴力的にぶつけるようになって行ったので、その怒りのはけ口としてボクシングを始めることを勧められた。

ボウデンは生まれつきのボクシングの才能があったようで、成人すると、ライト級リーグのランクを駆け上り、手ごわい相手として見られるようになっていった。しかし、新鋭のスターとしての生活スタイルは、競技そのものよりも目を引いた。やがて女性問題、麻薬、暴力とスキャンダルを次々と起こしたが、ボウデンは気にも留めなかった。リングに上がれば、誰も自分にかなう者はいない、“殺し屋”だということがわかっていたからである。

チャンピオンシップ最終戦、彼は第1ラウンドでKO負けしてしまった。セレブな生活が悪影響を及ぼしていたことは否めない。

自信を失った彼は、自滅の道を進み、リングに立てないほどに落ちぶれてしまった。

しかし、彼のコーチはあきらめず、彼を救い出し、立ち直らせて・・・ミドル級でランクインさせるまでに至った。

そして、ついに運命の巡りあわせがやってきた。他でもない、彼をノックアウトした宿敵とチャンピオン争奪戦で戦うことになったのだ。復讐をするときが来た。

しかし、当時のパパラッチが派手に書き立てたように、ステロイドの使いすぎで歯止めの効かなくなったボウデンは、リング上で相手を殺してしまい、それ以来、ずっと逃亡しながら、不法なストリートファイトを企画して生計を立てている。