TAMARA VIDAL
タマラ・ビダル
別れ
インテル
タマラ・ビダルは、南アメリカ地域を担当しているプロヴィデンスの「ヘラルド」。CIAで訓練を受けた監視の専門家で、元政策企業家。コンスタントが最も信頼する助手の1人だ。
1980年代初め、アルゼンチンが混乱から民主主義へと移行しはじめた時代に、ドイツ系アルゼンチン人の家に生まれた。上流中産階級の知識人である両親は、国家諜報機関で働き、軍事政権側で「汚い戦争」に積極的に参加した。
ビダルは幼い頃から、エリート主義の世界観を示していた。能力の原則を信じる、極端な実力主義者。優れた技能と知性を持って生まれた者が先導すべきで、この自然で論理的な階層意識に疑問を投げかければ、混乱と衰退を招くだけだ、と考えている。
ビダルは、自分が属する階層に確信を持っている。
アメリカで地政学を学び、シャーマンケント情報解析スクールでは、講師から同世代で最も才能のある監視専門家だと絶賛された。卒業後、CIAの秘密工作部隊の一員となり、その後の10年間の情報は殆ど存在しない。しかし、2012年、ラングレーの内部告発者による大規模なデータ漏えいで、放棄されたハムスン・オイルの掘削施設にある、CIAの秘密尋問機関のリーダーとしてビダルの名前が浮上した。この期間は、ジュネーブ条約で厳格に非合法化されている、新たな化学尋問の試験場だという。
2010年代初め、ビダルは「フューチャーフェデレーション」という政党の創設者として、母国アルゼンチンに再び現れる。トランスヒューマニズムと実力主義の企業支配政治を打ち出す、特徴的なエリート主義者政党(隠れファシストという人もいる)で、すぐに全国で多くの支持者を集め、世界を震撼させた。
このときに、ビダルがアーサー・エドワーズ(コンスタント)の目に留まった。政治的ビジョンに共感したエドワーズは、すぐにビダルをプロヴィデンスに招き入れた。ビダルが辞任したことで、「フューチャーフェデレーション」は勢いを失い、やがて歴史の灰だまりとなった。リベラル派は安堵の息をもらしたが、ビダルの構想が、世界で最も影響力のある秘密結社の中で花開くことを知る由もなかった。
ビダルは、現場でプロヴィデンスの計画を実行する、現地ハンドラー集団「ヘラルド」に加わった。ヘラルドは通常、アナリスト、企業フィクサー、ロビイスト、政治顧問から採用される。ビダルはすぐにエドワーズのお気に入りとなった。南米地域に割り当てられ、大陸で巻き起こる混乱と勝利に、時に公に、時に影から関わっている。プロヴィデンスが操るモレノ・カルテルとコロンビアのデルガド・カルテルなど、大規模な麻薬戦争を煽り、有望な政治家を影響力のある地位に送り込み、プロヴィデンスの活動から注意をそらすために、地域で紛争を引き起こしている。多くの点で彼女のエリート主義と実力主義を体現しているプロヴィデンスは、彼女の信奉の的となっている。
パートナーズが死に、アーサー・エドワーズが権力へと上り詰めたことで、ビダルは次期コンスタントになることを密かに望んでいた。しかし、その地位は、プロヴィデンスの幹部である、法律士事務所モーガン・イエーツ&コーンのドン・イエーツに譲られることに。ビダルはイエーツのことを、組織の大義を体現していない、日和見主義者と見なしている。
それでもなお、ビダルはエドワーズのことを無条件に信じている。イエーツの引退パーティで、ヘラルドの奇妙な新メンバー、元ICAハンドラー、ダイアナ・バーンウッドの付き添い役を引き受けた。エドワーズは、ダイアナを組織の貴重な資産だと考えているようだが、すぐに信用できるわけではない。ダイアナの真の動機と忠誠心を確かめるために、ビダルに監視の役目を与えたのだ。
ビダルは観察力が高く、起こることを注意深く見る性格の持ち主だ。ダイアナを救出するには、彼女を排除しなければならない。
武装/非武装
非武装
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