SHINHI "AKKA" VENTHAN
シンヒ・"アッカ"・ベンタン
水の中の影
インテル
アッカと呼ばれるようになる以前、シンヒ・ベンタンは、チェンナイの南に位置する小さな沿岸の村で祖母に育てられた。しかし、育ての親で唯一の「母親」であった祖母が6歳の時に亡くなっても、彼女を引き取ろうとする「親」は誰も現れなかった。隣人たちは心ばかりの援助を申し出てくれたが、実際のところ、自分たちの子どもに食わせるのが精一杯で彼女をそれ以上支えられる人はいなかった。このような状況にある多くの子どもたちと同様に、アッカは怪しい仕事や小さな犯罪を犯しながら、ストリートで自力で生きていく術を身に付けた。まっとうな仕事より犯罪の方が金になることを覚えたアッカは、大きくなって周りの大人の施しがまったくなくなるころには、地下の犯罪世界に深く深く入り込むこととなった。
やがて、マラッカ海峡で盛ん(かつ儲かる)海賊のことを聞きつけると、早速インド洋を渡って、アンブローズ島に到着した。2000年代初め、まだアッカは十代のころだった。その当時、そこは小さな海賊団のハブとなっていて、それぞれが別の頭と別の縄張りをもって、小競り合いを繰り返していた。アンブローズには、皆に愛されていた女族長のファラーがいたため、島の大部分が中立の地となっていた。ファラーはこの島でバーを営んでいて、島民たちのために平和を維持できるようにしていた。アッカが島に到着すると、ファラーはアッカを自分の庇護のもとに置き、最初はアッカもそれをありがたく思っていた。ファラーの愛情は無条件で、島を「故郷」と呼ぶ人間を傷つけない限りは、どんな犯罪を犯そうともそれは変わることはなかった。彼女はアッカを批判することなく受け入れ、さらには、自分の海賊を集めるという彼女の野心も狡猾さも応援してくれた。
アッカが頭角を現すようになるのには時間がかかった。襲撃も上手かったが、ターゲットの識別と襲撃の戦略を立てるのが特にうまかった。命には無関心で、必要な時には平気で殺し、金銭的リスクを人命より重んじた。他の海賊団が人員不足に陥る中、彼女はどんどん仲間を増やしたため、縄張り争いは絶えず、それでも、アッカと仲間の海賊たちは、どこの海でも負け知らずだった。やがて、敵対していた海賊団も、彼女の下で働くようになった。頭が殺されると、その部下たちは先を競ってアッカの配下に入った。アンブローズ島の残された弱小リーダー達が気付いたころには、アッカは島を乗っ取るのに十分な力を付けていて--やがてその通りにした。下っ端の者たちはアッカの配下に入り、リーダー達はすぐに殺され、海に捨てられた。そして、アッカはアンブローズ島の女王となった。
最近まではその事でアッカも満足していたが、やがて、彼女は自分の拠点が、玉座であるより牢屋であるかのように感じるようになった。閉じられた世界の限界に苛立ちを感じ、アッカは海峡で活動している他のグループやもっと広い世界と接触を持つようになった。徐々に、太平洋にまで及ぶ範囲の犯罪者たちが集まる、つながりのゆるい(そしてやむを得ずローテクな)シンジケートを作り上げていき、その中心にいるアッカに技術や資源、情報が集まるようになった。
同時に、ファラーとの関係は希薄になっていった。アンブローズ島に中心は1つあればいい。そして、自分こそがその唯一の中心となることを、アッカは望んでいた。
武装/非武装
非武装
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