WAZIR KALE
ワジール・カレ
雲を掴むような話
インテル
旧ボンベイで生まれたワジール・カレは、スラム街で育った。幼いころに両親を亡くし、すぐに「CROWS」と呼ばれる小さな少年ギャングに入った。幼いワジールはやがてギャングのトップにまで上り詰め、ボスが交通事故で亡くなるとリーダーの役を引き継いだ。若干12歳ですでに彼の名は伝説となりつつあった。
年がたつにつれ、ワジールは役割と共に成長し、彼を頼りにする子供たちの面倒をみるようになった。彼の伝説が独り歩きを始めたころ、少年は青年になっていた。しかし、ある熱い夏の夜、ムンバイ・マフィアは示しをつけるために行動に出た。「みかじめ料」を徴収していた店主たちへのパフォーマンスでもあった。CROWSのメンバーは一同に襲撃され、ワジールは一方的に暴行を加えられた。CROWSで生き残った者は極わずかだった。ある伝説では、子供や若い仲間が入ってる小屋を燃やすギャングを相手に、ワジールは勇敢に闘ったと伝えている。しかし、その一方で、CROWSを抹殺したのはカレ自身だったとも言われている。
真実はわからないが、その後ワジール・カレはマフィアに入れられ、復讐に燃えるカレはそれに従った。数年後、出世したカレは復讐を果たすことに成功する。凄まじい怒りをもって復讐を行ったカレは、地元のギャングを壊滅させた。この出来事は、すでに伝説的な存在であったカレの評判を高め、こうして「メイルストロム」が誕生した。
殺りくの後、カレはムンバイを離れ、アジア大陸を放浪した。途中、犯罪者を寄せ集めて民兵組織のようなものを作り上げた。やがて、彼らは南シナ海で商船を襲撃するようになり、組織的な襲撃で石油を盗み、ブラックマーケットで売りさばくことを繰り返した。
責任が増えるにつれ、カレにのしかかるプレッシャーも増えていった。襲撃を行う度に、新たな海域を探し、新たなパートナーを雇い、別の無人島に移動することを強いられた。その上、引退した海賊仲間が広めた伝説はさらなるプレッシャーとなり、それに乗せられた乗組員たちは軽はずみな行動をするようになった。ずさんな計画のもと、より危険な標的を狙うようになってしまった。所詮、彼らもメイルストロムの仲間なのであった。
ある夜、ハムスンオイルの貨物船を襲撃中に、メイルストロム一味と警護隊との銃撃戦が起こった。警護隊は予想以上に武装していた。何者かが襲撃のことを密告したため、ハムスンオイルのオーナーは海賊を叩く準備をしていたのだ。カレは生き残ったが、仲間のほとんどは殺された。この惨劇を期に、カレは邪悪で恐ろしい人物へと変貌した。彼の中からワジール・カレは消え、メイルストロムだけが残った。自分や仲間を失ったカレは苦しんだ。あとに残ったのは、仲間を陥れた金持ちの西洋人たちを破壊し尽くしたい欲望だけであった。
そんなとき、一筋の光が差し込んだ。生き残ったメイルストロムの仲間のひとりが彼に連絡を取り、重要な人物が会いたがっていることを伝えた。メイルストロムは会うことを承諾し、数日間でルーカス・グレーと知り合いになり、彼のアジェンダを耳にした。メイルストロムは決して利他的な人物ではないが、グレーが掲げていた計画に何かを見出した。新たな目的を探し、メイルストロムの伝説を「現代の海賊」以上のものに昇華させるチャンスとみたのだ。どんな犠牲を払ってでも、全世界に自由と解放をもたらすとカレは決めたのだ。
武装/非武装
非武装
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