EZRA BERG

エズラ・バーグ

エズラ・バーグ EZRA BERG

フリーダム・ファイターズ

インテル

エズラ・バーグは引退したモサドのエージェントで、薬品を使った尋問術を得意としている。

イスラエルの建築家の息子であるバーグは、テルアビブ郊外で恵まれた環境で育てられた。しかし、ヨルダン川西岸の住宅事業を視察した際に、一家全員が身代金を目的としたヒズボラに拉致されてしまう。最終的にはイスラエル軍に救出されたが、まだ子どもだったバーグは犯人の困窮ぶりに同情した。彼は国民の安全確保が第一としながらも、政府が自分たちよりもはるかに劣る敵に対して非人道的な待遇をしていたことに憤りを覚えるようになった。

バーグは化学を学び、向精神薬の分野に強い興味を示した。そして彼はモサドの諜報員となり、薬品を用いた尋問術を習得、クリーンかつ効率的に、そして確実に情報を引き出す人物として高く評価された。彼の手法は必ずしも倫理的とは言いがたいが、少なくとも相手を肉体的に傷つけることはない。彼はそれを「必要悪」としている。

バーグは薬品による催眠や記憶の消去、サブリミナル効果による洗脳などレパートリーを少しずつ増やしていった。それがモサドの指導者たちにとって大きな問題となり、彼を早期引退に追い込んだ。2015年、世界を旅するため、テルアビブの自宅を売却し、以降、彼の足取りは途絶えていた。

礼儀正しく物腰の柔らかい紳士であるバーグは、自分のことを、残虐行為と無礼を最小限に抑えつつ任務を果たす人道主義者と捉えている。もちろん、相手に恐怖を植え付ける、あのトレードマークである、特徴のないシリコン製マスクからも伺えるように、他人に恐怖を与えることを好む性格であるのも確かで、実際にそうするだけの能力も持ち合わせている。